バックアップするもの
■システム関連
Windowsのシステム情報を使用してハードウェア関連の情報を取得
- [Win]-[すべてのアプリ]-[Windowsツール]を選択
- 「システム情報」を起動
- [ファイル]-[エクスポート]メニューを選択
- 任意のファイル名で情報を保存
構成について検討
- ストレージの容量、ドライブ配分
- メモリ増設
- デバイス名
- Windowsの仕様 (エディション、バージョン)
■周辺機器
接続予定の機器を整理して列挙
- キーボード・マウス
- ディスプレイ
- スピーカー、ヘッドフォン
- スマートスピーカー
- カメラ
- HDDレコーダー
- 家電
- プリンタ、スキャナ
- プロジェクタ
- USBハブ
- CPU切替器
- 無停電電源装置(UPS)
■ネットワーク関連
- 接続方式(有線、無線)
- 無線LAN
SSID、パスワード - プリントサーバー
- PLC
- スイッチングHUB
■ユーザーデータ関連
登録ユーザー数分のバックアップが必要
- サインイン情報
ユーザー名
パスワード
アカウントの種類
UAC設定
サインインの方法 - 個人用フォルダー
デスクトップ
ドキュメント
ピクチャ
ビデオ - 特定のフォルダで管理しているデータ
作成する資料やプログラムなどは、OSとは異なるドライブで1つのフォルダ内で管理することが望ましい - クラウドストレージの同期情報
ローカルディスクに同期して保存しているクラウドのフォルダ構成 - ユーザー辞書
Google日本語入力の場合
a. 画面右下の文字種類アイコンを右クリック
b. [辞書ツール]を選択
c. [管理]-[選択した辞書をエクスポート]を選択
d. 任意のファイル名で情報を保存 - ダウンロードファイル
新しいバージョンが提供サイトからダウンロードできるものは退避不要(互換等に問題が無いこと) - Google Chromeのブラウザ全設定
※ アカウント別に保存が必要で、1~2GB/アカウントぐらいのサイズとなる
a.) Googleサイトから[アカウント]を選択
b.) 「データとプライバシー」を選択
c.) 「データをダウンロード」を選択
d.) Googleデータエクスポートの一番下にある[次のステップ]をクリック
e.) [エクスポートを作成]をクリック
f.) エクスポート完了のメール通知を受信するまで待機 - ブラウザのお気に入り(ブックマーク)のみ保存
Google Chromeの場合
a.) アドレスバーの右端にある[Google Chromeの設定]=「・・・」(実際は縦に3つ)をクリック
b.) [ブックマークとリスト]-[ブックマークマネージャ]を選択
※[Ctrl]+[Shift]+[O] でも可
c.) “ブックマークを検索”項目の右端にある[管理]=「・・・」(実際は縦に3つ)をクリック
d.) [ブックマークをエクスポート]を選択 - パスワード(Googleのパスワードマネージャー、Edgeのパスワード)
Appleのパスワードアプリ or Bitwardenでの管理を推奨 - ブラウザの拡張機能
- 壁紙
- アカウント画像
■アカウント情報
- OSにサインインする際に使用しているユーザー名とパスワード、サインイン方法
- Microsoftアカウントを使用している場合は、メールアドレスとパスワード
- 各種サービスのアカウントとパスワード
Apple製品を使用しているのであれば、パスワードアプリ
使用していないのであれば、Bitwardenによるパスワード管理
に移行しておくと良い
■メール関連
- 使用しているメールアプリ
Outlook、Thunderbirdなどインストールして使うもの - アカウント
プロバイダから提供されているメールアカウント
Microsoftアカウント
Yahoo! メール、Google アカウント、Outlook アカウント
※個人用と会社用で別管理の場合は両方確認 - メールの送受信データ
Outlook、Thunderbirdなどを使用し、且つ設定がPOPの場合はファイルの退避が必要
■アプリ関連
使用しているアプリ一覧の取得
- [Win]-[すべてのアプリ]-[Windowsツール]を選択
- 「Windows PowerShell」を起動
- コマンド実行
>Get-ItemProperty HKLM:Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\* | Select-Object DisplayName, DisplayVersion, Publisher, InstallDate | Format-Table –AutoSize
>Get-ItemProperty HKLM:SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\* | Select-Object DisplayName, DisplayVersion, Publisher, InstallDate | Format-Table –AutoSize
> Get-ItemProperty HKCU:Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\* | Select-Object DisplayName, DisplayVersion, Publisher, InstallDate | Format-Table –AutoSize
インストールの要/不要について検討
- オフィススイート製品
Microsoft Office
LibreOffice(旧OpenOffice)
Google Workspace
WPS Office - 音楽関連
iTunes - 業務関連
会計、年賀状、画像編集アプリなど - SNS関連
LINE、Instagram、Facebookなど - セキュリティ関連
キヤノンESET、トレンドマイクロ ウイルスバスター、ノートン ライフロックなど - バックアップソフト関連
TrueImageなど - クラウド関連
Dropbox
回復ドライブによる復元について
Windows 10の回復は、個人用ファイル、インストールしたアプリとドライバー、設定に加えた変更などを全て削除して初期状態(工場出荷状態)に戻す機能
- 回復ドライブ作成時点のWindows Updateは復元時に適用される
- パソコン購入後にインストールしたアプリやプログラムはすべて削除される
- 個人用ファイルやユーザーアカウントはすべて削除される
- システムドライブのパーティションを変更している場合、既定のパーティションが復元される
- パソコンにOfficeがプリインストールされていた場合は、修復が完了した後でプロダクトキーの入力が必要
- Microsoftアカウントや無線LANなどの再設定が必要になる
参考事例 : Panasonic CF-SZ5
回復ドライブによる復元後、Panasonic提供ソフトは復元された
「Panasonic PC Camera Utility」「Panasonic PC Support File Copy Utility」など…
リカバリーディスク作成ユーテリティは、リカバリー領域が見つからないため強制終了する
メーカー提供の「リカバリーディスク作成ユーティリティ」を使えば、リカバリー領域も復元できる
リカバリー領域復元後は、リカバリーディスク作成ユーティリティも使用可能となる
準備するもの
- 回復ドライブ用メディア … 8GB以上(32GB以上推奨)のUSBメモリまたはSDカード
※回復ドライブ用のメディアは流用できないので個別に管理する必要がある - 外付けHDD or ネットワーク環境
回復ドライブ用メディア作成手順
- 検索ボックスに「回復」と入力して、「回復ドライブの作成」をクリック
- [システムファイルを回復ドライブにバックアップします]のチェックがONになっていることを確認し、[次へ]ボタンをクリック
- USBフラッシュドライブの必要容量を確認し、[次へ]ボタンをクリック
- データ削除確認に対し、[作成]ボタンをクリック
回復手順
回復ドライブのみでリカバリーをすると、Windows初期状態となる
全てのデバイスに対するドライバーがインストールされるとは限らない
- 回復ドライブメディア(USB or SDカード)を接続し、回復ドライブから起動
a.) 一般的なパソコンは電源ON時に [F2]キーを連打することでBIOSを起動
b.) BIOSが起動できない場合は、高速スタートアップを無効にする
c.) BIOS画面より起動するドライブを選択する - 「キーボード レイアウトの選択」より、「Microsoft IME」を選択
- 「オプションの選択」より、「ドライブから回復する」を選択
- 「ドライブから回復する」より、「ファイルの削除のみ行う」を選択
- 「ドライブから回復する」より、[回復]ボタンをクリック
- 復元直後、TPMクリアの確認が表示される場合がある
暗号化ソフトウェアやBitlockerを利用している場合は、[ESC]キーをそうでなければ[F12]キーを押す
Trusted Platform Module
パスワードから証明書、指紋まで、ユーザーが安全に保管したい、プラットフォームの認証に使用される重要な情報を、最新の PC に組込まれた専用のチップで安全に保管する
参考URL : https://mupon.net/win-setup-tpm/
復元ポイントの作成と復元
システムの復元でパソコンを以前の状態に戻す時に復元ポイントを使う
システムの設定を大幅に変更したり、ハードウェア構成を変更する前に復元ポイントを手動で作成しておく
復元ポイントの作成
事前準備
ローカル ディスク (C:) (システム) の保護を有効にしておく
ディスク領域の使用量は、10GBを目安とする
データ量の多い変更をする場合は増やしておいても良い
作成
- データ整理
a.) OneDrive、Dropboxのデータは最新にし、同期はオフにする
b.) ごみ箱の中は空にする - [Win]メニューを右クリックし、「システム」を選択
- 「システムの保護」を選択
- システムのプロパティ画面で、[作成]ボタンをクリック
- 識別に役立つ説明を入力 (日時情報は自動的に追加される)
システムの復元
- 検索ボックス、ファイル名を指定して実行で、”rstrui” と入力
- 「推奨される復元」or「別の復元ポイントを選択する」のいずれかを選択し、[次へ]をクリック
- 復元ポイントを選択し、[次へ]をクリックして復元
トラブル対策
復元が正しくできなかった場合は、以下を実施して改善しないか確認する
- SFCコマンド、DISMスキャンによる修復
- chkdsk c: /f /r /x による修復
- Windows Defender のリアルタイム保護をオフにする
- セーフモードでWindowsを起動する
Windowsのリセットについて
Windowsが起動する状態でリセットを行う場合は以下の操作を行う
- [Win]メニューより、[設定]をクリック
- [システム]を選択
- [回復]を選択
- [このPCをリセット]を選択
- [すべて削除する]を選択
- [次へ]を選択
- [リセット]を選択
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